マイコプラズマ感染症とは
ブログを開設してから三か月経つのに未だにこの病の説明をしていないのはどこの馬鹿でしょう。それは私、ニシタイです。
ここではマイコプラズマ感染症について、どんなものでどんな症状が出るのか、を軽く説明しておきたいと思います。
まず、マイコプラズマ肺炎と言えば、聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
文字通りマイコプラズマ細菌に感染することによって引き起こされる肺炎で咳と高熱が特徴です。
私の妹も昔かかったことがあります。その時妹は入院することになりました。それほどに、マイコプラズマ肺炎はインフルエンザにも勝るとも劣らない脅威であることでしょう(肺炎の方はあまり詳しくないので適切な表現でないかもしれませんが、ご容赦下さい)。
そして、私がかかっているものは、実はこのマイコプラズマではありません、ということをここで言っておきます。
マイコプラズマ肺炎を引き起こすのは、(ここからやや専門的な話になりますが)正式名称マイコプラズマ・ニューモニエといいます。
私の場合は、正式名称マイコプラズマ・ファーメンタンスといいます。種類が違うのです。
ですから、私には高熱のような急性的な症状は現れないのです。
では私の場合の症状は何か。
それは、私がうつ病を併発していることから想像がつくかと思いますが、一言で言えば慢性疲労です。
長期間にわたる日常生活が困難になるほどの激しく、慢性的な倦怠感、体の重さ、そして集中力などの欠如、不眠といった症状が挙げられます。
また、マイコプラズマ感染症特有のものとしては、季節を問わず長引く乾いた咳、そしてニキビや湿疹が生じること。
この二つは酷い時は相当なものでした。ほぼ一日中ケホケホと咳が止まず、顔や背中にはニキビがいっぱいに広がり重い火傷のようでした。
ただし、同じマイコプラズマ・ファーメンタンス感染症でも、筋肉や関節に痛みが生じるタイプなど、複数の型が存在するようです。ですので、私のタイプの症状を慢性疲労型マイコプラズマ感染症としておきます。
マイコプラズマ・ファーメンタンスの治療で使われるのは、基本的にマイコプラズマ系の疾患に広く使われる抗生物質です。ただし、通常用いられる抗生物質はマイコプラズマ細菌には効果がなく、マイコプラズマによるものと特定されて初めて処方されるタイプのものです。
先の記事に書いた「クラリス」というのがこの抗生物質に当たります。
そして、いくつか厄介な点として、まず期間です。
私の慢性疲労型の感染症は、どうやら短くても半年以上の長期にわたる治療を要するのです。
肺炎と違って一二週間では治らないのです。
二つに、抗生物質は本来長期服用することを想定されていません。菌が薬への耐性を持ってしまうとか、医療制度による制約などがあります。
従って、私の場合二週間服薬し、二週間休薬する、というローテーションを繰り返しながら飲んでいきます。なので効果の表れも非常に緩慢ですし、なにより薬の服用の管理が大変です。今までも何度も量や期間を間違えてしまったことがあります。
三つに、慢性疲労型のマイコプラズマ感染症はまだ認知も普及も進んでおらず、専門外来も極めて少ない上、保険適用外なのでかなりの治療費がかかります。
私の場合、初診と専用の血液検査、そして抗生物質(本当にモノ自体はありふれたものです)の処方だけで十万円はかかりました。
その上、私は名古屋大学付属病院の医師の学生時代のツテで現在かかっている医師を紹介されたのですが、そのクリニックは東京都にありました。ちなみに私は岐阜県の人間です。約二か月に一度東京まで一泊して診察へ行かなければなりません。……後は分かりますよね。
このように、マイコプラズマ・ファーメンタンス感染で慢性疲労型となると、発見も極めて難しく、またうつ病や慢性疲労症候群、自律神経失調症と区別が付きづらい。そして治療費も高額になるのです。
実際、私はまだ並行して抗うつ剤と睡眠薬を服用し、別でメンタルクリニックにも通院していますし、うつ病や自律神経失調症という側面も私の病状に確かにあって、完全に切り離すことは出来ていません。
ですから、もし私と同じようにうつ病や慢性疲労症候群で苦しみ、何年治療を続けても良くならないという方がいらっしゃれば、そういう可能性も考えてみて欲しいと思います。
私自身まだ治療の過程にあるので何とも言えませんが、もしそれで症状が改善するのであれば、それはとても幸せなことだと思います。
今日はこれで以上です。
正直、このブログでやりたかったことの八割がこの記事だけで達成されてしまいました。それほどまでに、とにかく何らかの形で発信して、一人でも多くの同じ慢性疲労で悩んでいる方々に知ってもらいたかった。
さて、これからどうしましょうかね。
ひとまず、これからも治療の経過や、日記やつまらない身の上話でも少しずつ書いていく予定です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に、この病について詳しく説明しているサイトがあるので、そちらのリンクを貼っておきます。興味のある方、自分のことかな?と思った方はご覧になってみて下さい。